経営者になって最初にぶつかった壁のひとつが、財務でした。
会社員時代は決算書なんて見たこともなかった。勘定科目すら知らなかった。
そんな状態から、どうやって財務を学んだか。リアルに書きます。
「売上があれば大丈夫」と思っていた
正直に言います。経営者になる前、自分は「売上があれば会社は大丈夫」と思っていました。売上が上がれば儲かる。それだけだと思っていた。
会社員として10年働いてきたけど、会社の財務なんて考えたことがなかった。給料をもらって、仕事をこなす。それだけでよかったから。
でも経営者になった瞬間、その考え方が完全に間違いだったことを思い知らされました。売上があっても赤字になる。それが現実でした。
最初に決算書を見た時、何も分からなかった
入社して経営状況を把握しようと決算書を引っ張り出した時、本当に何も分からなかった。数字は並んでいるけど、何を意味しているのかさっぱりわからない。
・営業利益って何?粗利と何が違うの?
・減価償却費って何でマイナスになってるの?
・借入金の返済はどこに載ってるの?
・キャッシュフローって何?
特に減価償却費が一番わからなかった。お金が出ていくわけでもないのに費用として計上される。この概念が最初は全く理解できなかった。
でも、わからないからといって放置はできない。現預金20万・借金5000万という状況で、財務を理解しないまま経営するなんてあり得ない。毎日勉強するしかなかった。
毎日勉強した。YouTubeとVoicyが先生だった
財務の勉強は、主にYouTubeとVoicyで進めました。本も読みましたが、実務に直結する内容をわかりやすく説明してくれるコンテンツが一番身になりました。
特に参考になったのはこの2つのYouTubeチャンネルです。
・脱税理士菅原くん → 税務・財務の基礎をわかりやすく解説。専門用語を噛み砕いて説明してくれるので入門に最適。
・黒字社長のチャンネル → 中小・零細企業の経営者目線で財務を解説。実務に直結する内容が多く、零細企業の経営者には特におすすめ。
Voicyでは以下の2つが特に勉強になりました。
・黒字社長のVoicy → YouTubeと合わせて聴くことで理解が深まる。移動中や作業中に聴けるのが助かった。
・マーケティング侍りゅう先生のVoicy → 財務だけでなく経営全般の考え方が学べる。零細企業の経営者として視野が広がった。
これらを毎日聴き続けることで、少しずつ財務の言葉が頭に入ってくるようになりました。わからない勘定科目が出てきたらその場で調べる。それを毎日繰り返しました。
売上と利益の違いをやっと理解した
勉強を続けていく中で、まず腑に落ちたのが「売上と利益の違い」でした。
売上 → お客さんからもらったお金の総額
粗利(売上総利益)→ 売上から仕入れ原価を引いたもの
営業利益 → 粗利から人件費・家賃などの経費を引いたもの
純利益 → 営業利益から税金などを引いた最終的な儲け
売上4000万円でも、原価や経費を引いたら手元に残るのはほんのわずか。それどころかマイナスになることもある。「売上があれば大丈夫」という考え方がいかに危険だったか、ここで初めて実感しました。
減価償却費の理解に一番時間がかかった
財務の中で最も理解に時間がかかったのが減価償却費でした。お金は出ていかないのに費用として計上される。この概念が最初は本当にわからなかった。
簡単に言うと、高い機械や設備を買った時、その費用を何年かに分けて計上する仕組みです。例えば100万円の機械を5年で使い切るなら、毎年20万円を費用として計上する。実際のお金の動きとは別に、帳簿上の費用が発生する。
これを理解した時、「なぜ黒字なのにお金がない会社があるのか」という謎が解けました。帳簿上の利益と実際のキャッシュは違う。この理解が経営判断の精度を上げてくれました。
今は銀行との話も実態ベースでできるようになった
財務を学び続けた結果、今では決算書はほぼ読めるようになりました。銀行の担当者から何を聞かれても、実態ベースで答えられるようになった。
これは経営者として大きな自信になっています。数字を理解していれば、銀行との交渉も、税理士との会話も、経営判断も、全部変わってくる。財務を学んだことは、経営再建において施策と同じくらい重要だったと思っています。
勉強は今でも続けています。毎日Voicyを聴いて、わからないことが出てきたら調べる。この習慣は経営者である限り続けていくつもりです。
次回は、財務を学ぶ中で経営判断がどう変わったか、具体的なエピソードを書きます。



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