1期目に150万円の黒字を出して、方向性が見えた。
2期目はそこからさらに踏み込んだ。やったことのない規模の仕事を受けて、倒産リスクと戦いながら乗り越えた話を書きます。
本来ならお断り案件だった
2期目のある日、600万円規模の見積もり依頼が来ました。正直、最初は断ろうと思いました。理由は明確でした。
・社員が少なく、人手が足りない
・経験が少ない作業内容だった
・工期が長い仕事は資金繰りリスクが高まる
零細企業にとって、工期の長い大型案件は諸刃の剣です。仕入れや外注費が先に出ていくのに、入金は工事完了後。その間のキャッシュが底をつけば、それだけで倒産につながる。だから本来なら見積もりすらせずにお断りする案件でした。
でも、1期目の経験で「とにかく迅速に動く」という習慣が身についていた。見積もり依頼が来たら、まず動く。断るのはその後でいい。そう思って、とにかく迅速に見積もりを出しました。
そしたら、仕事をお願いしていただけた。
受注した瞬間から倒産リスクとの戦いが始まった
受注した瞬間から、頭の中は倒産リスクとの戦いになりました。600万円の仕事をこなすには、仕入れが先に出ていく。その間のキャッシュをどう管理するか。これが最大の課題でした。
まずやったのは、キャッシュと仕入れの支払い期限を完全に把握することでした。
いつ何の支払いが来るか → 全部把握
手元のキャッシュがいつ底をつくか → 常に計算
入金のタイミングはいつか → 事前に確認
これを徹底した上で、仕入れの方法を工夫しました。必要な部品を一括で仕入れるのではなく、必要なタイミングに合わせて分散して仕入れる。そうすることで、支払い金額を時間的に分散できる。一時的なキャッシュの流出を抑えて、倒産リスクを下げることができました。
段取りが全てだった
もう一つ徹底したのが、作業の段取りでした。工期が長くなればなるほど、キャッシュリスクは高まります。だから「必ず2ヶ月以内に終わらせる」という目標を設定して、そこから逆算して段取りを組みました。
・工事前に全工程を細かく設計
・必要な資材・人員を事前に手配
・作業クオリティを上げるための学びも並行して実施
・進捗を毎日確認して遅れが出たら即修正
経験が少ない作業内容だったので、事前の学びも欠かせませんでした。施工方法を調べて、動画で確認して、できる限り準備してから現場に臨む。準備の量が仕上がりの質に直結すると信じていました。
目標通り達成。「やれるじゃん!」だった
結果は目標通りでした。2ヶ月以内に工事完了。利益も出た。そして何より、経験が積み上がった。
「やれるじゃん!」という感覚が、素直に出てきました。本来お断り案件だと思っていた仕事をこなせた。倒産リスクと戦いながら乗り越えた。この経験は、数字以上の価値がありました。
経験が積み上がれば、次はもっと大きな仕事ができる。会社の可能性が広がっていく実感がありました。
この経験から得た2つの学び
この仕事を通じて、改めて強く実感したことが2つあります。
① 仕入れの分散は倒産リスクを下げる
一括仕入れではなく、必要なタイミングに合わせた分散仕入れ。キャッシュの流出を平準化することが、零細企業の生命線になる。
② 何事も段取りが全て
現場での対応力より、事前の準備の方が何倍も重要。段取りの質が、仕事の質とスピードを決める。
この2つは、今でも経営の基本として意識し続けています。
次回は、2期目に売上がどう変化したか、具体的な数字と合わせて書きます。



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