経営再建の話を続けてきましたが、今回は少し違う角度から。
給料がほぼゼロだった1年間、家計をどうやって回していたか。生活の実態を正直に書きます。
スタート時の家計状況
入社した時の家計状況を正直に書きます。
・持ち家:フルローン返済中
・子供:2人
・貯蓄:約100万円
・給料:ほぼゼロ(入ってこない月もあった)
客観的に見ると、かなりギリギリの状況です。でも、この状況に飛び込んだのは自分の選択でした。だから後悔はなかった。ただ、どうやって乗り切るかを必死で考えていました。
妻との約束「最悪給料ゼロもあり得る」
入社前に妻にははっきり伝えていました。「最悪、給料がゼロになるケースもあり得る。その間はお互い協力してなんとか凌ごう」と。
妻はそれを受け入れてくれました。覚悟の上での転職でした。
でも、実際には「想像以上に給料がなかった」というのが正直なところです(笑)。頭ではわかっていたつもりでも、毎月の通帳を見るたびに現実を突きつけられる感覚がありました。
生活水準を上げないことが武器になった
それでも1年間耐えられた一番の理由は、もともとの生活水準が低かったことと、意識的に上げないようにしていたことです。
収入が増えると生活水準を上げたくなるのが人間の本能です。でも、生活水準を上げてしまうと、収入が下がった時に耐えられなくなる。だから意識的に生活水準を抑えていました。
生活水準を低く保つ → 収入が下がっても耐えられる
お金を使わなくても幸せを感じられる → 精神的なダメージが少ない
これが1年間を生き延びた土台になった。
お金を使うことじゃないことで幸せを感じられるラインにいた。子供と公園に行く、家で一緒にご飯を食べる、それだけで十分だった。贅沢をしなくても幸せでいられる感覚があったから、1年間耐えられたと思っています。
一番しんどかったのはお金が減っていく不安だった
1年間で一番しんどかったのは、体力的なことでも仕事の大変さでもありませんでした。貯蓄が減っていくのを見続けることでした。
100万円の貯蓄が、90万円になり、70万円になり、50万円になっていく。その数字を見るたびに「本当に大丈夫なのか」という不安が頭をよぎりました。
でも、この不安には別の側面もありました。お金が減っていく焦りが「なんとかしないといけない」というエンジンになっていたんです。
貯蓄が減る → 不安になる → 「なんとかしないと」というエンジンになる → 行動が加速する
追い詰められた状況が、人を動かす力になることがある。あの時期の焦りは、経営再建の原動力の一つだったと今では思っています。
貯蓄100万円で1年耐えられた理由
貯蓄100万円で1年間耐えられた理由を整理すると、こうなります。
・もともとの生活水準が低かった
・意識的に生活水準を上げなかった
・お金を使わなくても幸せを感じられた
・妻と事前に覚悟を共有していた
・焦りをエンジンに変えて行動し続けた
特別な節約術があったわけじゃありません。ただ、シンプルに生きることを選んでいた。それだけでした。
経営者を目指す人へ伝えたいこと
起業や独立、家業継承を考えている人に伝えたいことがあります。収入が不安定になる時期を乗り越えるために、今から生活水準を上げすぎないでください。
生活水準は上げるのは簡単ですが、下げるのは本当につらい。下げなくていいように、最初から上げすぎない。これが一番のリスクヘッジです。
お金がなくても幸せでいられる力は、経営者にとって最強の武器の一つだと思っています。
次回は、そんな苦しい時期を経て迎えた1期目の決算。150万円の黒字という数字を見た瞬間の話を書きます。



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