あなたは自社の営業利益率を計算したことがありますか?
「5%の値上げなんて意味ない」と最初は思っていた。でも営業利益率を理解したら、侮れないと考えが変わった話を書きます。
営業利益率とは何か。粗利率との違い
前回の記事で粗利率について書きました。営業利益率はその一歩先の数字です。
粗利率:売上から仕入れ(売上原価)を引いた利益の割合
営業利益率:粗利からさらに固定費を引いた利益の割合
営業利益率(%)= 営業利益 ÷ 売上 × 100
営業利益 = 粗利 - 固定費(販管費)
営業利益は「本業で稼いだ利益」という理解でOKです。実際に経営していく上で一番重要な数字が営業利益・営業利益率だと思っています。
具体的な数字で理解する
前回の粗利率の例をそのまま使って、営業利益率を計算してみます。
1万円の商品を売った場合
売上10,000円
仕入れ(売上原価)-6,000円
粗利(粗利率40%)4,000円
倉庫保管費用-1,000円
トラック維持費-500円
人件費(配達1時間)-1,500円
営業利益(営業利益率10%)1,000円
1万円の売上で、実際に営業利益として残るのは1,000円。粗利率は40%なのに、営業利益率は10%まで下がる。これが固定費の重さです。
5%の値上げが営業利益を50%増にする
ここからが本題です。「5%値上げしたところで意味ない」と思っていた自分が、この計算をしてから考えが変わった。
5%値上げして10,500円で売れた場合、費用は同じとすると営業利益はどうなるか。
5%値上げ後(10,500円で売れた場合)
売上10,500円
かかった費用(変わらず)-9,000円
営業利益(営業利益率14.28%)1,500円
5%の値上げ → 営業利益50%増
1,000円 → 1,500円(営業利益率 10% → 14.28%)
売上は500円しか増えていないのに、営業利益は500円増えて50%増になる。これが営業利益率を理解することの価値です。
値上げと費用削減の合わせ技が最強
営業利益率を改善するためのアプローチは2つです。
アプローチ①
値上げ
5%の値上げでも営業利益に大きく効く
アプローチ②
費用削減
固定費・変動費を1つでも削ると利益に直結する
この2つの合わせ技ができると、営業利益率の改善はさらに大きくなります。値上げで売上を少し増やしながら、費用を少し削る。両方同時にやることで、営業利益が一気に改善されていきます。
まず1回、自社の営業利益を計算してみてほしい
読者のみなさんに伝えたいことはシンプルです。まず1回、自社の営業利益を計算してみてほしい。
① 売上を確認する
② 仕入れ(売上原価)を引いて粗利を出す
③ 固定費を引いて営業利益を出す
④ 営業利益 ÷ 売上 × 100 で営業利益率を計算する
⑤ 5%値上げしたら営業利益がいくら増えるかシミュレーションする
計算してみると「あれ、5%値上げするだけでこんなに変わるの?」となるはずです。小さな値上げ、小さな削減が積み重なって、会社に残るお金が変わっていく。営業利益率を意識するだけで、経営の見方が全然変わります。まず1つ実行してみてください!



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