家業継承を検討している人からよく聞かれる。「飛び込む前に何を知っておくべきか」って。
3年間やってきた経験から、正直に全部書きます。きれいごとなしで。
財務の知識があったら飛び込まなかったかもしれない(笑)
まず正直に言う。飛び込む前に知っておけばよかったことは、財務の知識と経営状況の把握です。
もしちゃんと財務を理解していて、入社前に決算書をしっかり読めていたら…正直、飛び込まなかったと思う(笑)。現預金20万・借金5000万という数字の意味を当時の自分が理解していたら、即逃げてたと思うから。
だから、家業継承を考えているなら最低限これだけは知っておいてほしい。
・決算書の基本的な読み方
・営業利益・粗利の意味
・借入金の返済とキャッシュの関係
・その会社の実際の財務状況
知らずに飛び込むのと、知った上で覚悟して飛び込むのは全然違う。後者の方が精神的に強い。知識は武器になるから、財務だけは最低限勉強してから飛び込んでほしいと思ってる。
でも知らなくてよかったとも思ってる(矛盾してるけど)
矛盾してるけど、知らなかったからよかった部分もある。
何も知らんとこから飛び込んで、何とかなった。逆境に強制的に追い詰められる環境が、自分を変えてくれた。財務の知識があって現実を直視していたら、あの瞬間に飛び込む勇気はなかったかもしれない。
無知だったから飛び込めた。飛び込んだから成長できた。人生ってそういうことがある。
知識があれば → より賢い判断ができる
無知だったから → 恐怖を知らずに飛び込めた
どちらが正解かは人による。でも、逆境に飛び込んで強制的に追い詰められる環境が人生を変えるチャンスになることは間違いない。
近道はない。これだけは断言できる
家業継承を考えている人に一番伝えたいことを一つだけ言うとすれば、これです。
近道はない。
近道を探すだけ無駄になる。うまいやり方、効率的な方法、一発逆転の方法。そういうものを探し続けても、何も変わらない。自分の3年間を振り返っても、近道なんて一つもなかった。
腹を括って、やることを小さく小さく積んでいく。その覚悟が一番重要。近道を探す時間があるなら、目の前の一つをやった方がいい。それだけが前に進む方法です。
近道を探す → 時間を無駄にする → 何も変わらない
小さいことを積み上げる → 時間はかかる → でも確実に前に進む
結局、後者の方が早かった。
継げる人と厳しい人の違い
「自分は家業継承に向いているのか」と迷っている人もいると思う。正直に言うと、向き不向きはあると思ってる。
継げると思う人:課題を自分で見つけられる人。現場を見て、数字を見て、「ここがおかしい」「ここを直せばよくなる」という課題発見ができる人。
厳しいと思う人:指示がないと動けない人。誰かに言われないと行動できない人。
家業継承の日々は、誰も指示をくれない。
自分で考えて、自分で課題を見つけて、自分で解決していく。
その繰り返しが毎日続く。
指示待ちの姿勢では、何も変わらない。
ただ、これは才能の話じゃない。もともと指示待ちだった人でも、追い詰められれば変わる。自分がそうだった。環境が人を変えることもある。
それでも飛び込む価値はあるか
これだけ書いてきて、結局飛び込む価値はあるのかって聞かれたら、答えは「ある」です。
稼ぐ力がついた。継続力がついた。チャレンジ精神がついた。財務がわかるようになった。人との向き合い方が変わった。これは全部、あの逆境に飛び込んだからこそ得られたものです。
サラリーマンのままだったら、絶対に手に入れられなかった経験と能力がある。しんどかったのは本当。でも、やってよかったと思ってる。
家業継承を迷っているなら、飛び込む前に財務だけ勉強して、覚悟を決めて飛び込んでください。近道はないけど、積み上げた先に必ず光がある。自分がその証明です。
次回は、もし3年前の自分に会えたら何を言うか。あの頃の自分への手紙を書きます。



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