ビニールハウスの張り替え時期は夏がおすすめ。冬を避けたい理由と、張り替えのサイン

農業用ハウスメンテナンス編

ビニールハウスの張り替え、いつやるのがいいか迷っていませんか?
農業用ハウスのメンテナンスを本業にしている立場から、張り替えにおすすめの時期と避けたい時期、そして「そろそろ張り替え時」のサインを書きます。

この記事の結論

  • 張り替えに一番おすすめの時期は夏(風がなく、フィルムが伸びた状態で張れる)
  • 冬に張ると、夏にフィルムが伸びてダボダボになりやすい
  • フィルムの印字が読めなくなったら、張り替えのサイン

結論:一番のおすすめは夏。冬はおすすめしない

先に結論です。張り替えに一番おすすめの時期は夏です。一方で、冬の張り替えはあまりおすすめしません。

どちらも理由は、フィルムが温度で伸び縮みすることに関係しています。

一番のおすすめは夏。風がなく、フィルムが伸びた状態で張れる

夏をおすすめする理由は2つあります。

① 風がない日が多い
フィルムの張り替えは、風との戦いです。少しでも風があるとフィルムが煽られて、コントロールが難しくなります。夏は風がない日が多く、作業がしやすい時期です。

② フィルムが伸びた状態で張れる
暑い時期はフィルムが伸びています。伸びた状態で張っておけば、その後に気温が上がってもたるみにくい。後で説明する「冬に張ると夏にダボダボになる」問題が起きにくいということです。

ただし、夏の作業は暑い。暑すぎます。ハウスの中は外よりさらに暑くなります。自分で張り替える場合は、こまめな水分補給と休憩を取って、熱中症には本当に気をつけてください。

張り替えの依頼が夏〜秋に集中する理由

実際の現場でも、張り替えの依頼は夏から秋にかけて集中します。

理由は、夏の暑さで、ハウス内での作物の栽培をお休みする農家さんが多いからです。作物がない時期は、ハウスのフィルムを張り替えやすい。つまり、農家さんにとって夏から秋はメンテナンスの時期になります。

ただし、栽培する作物や地域によって、この時期には差があると思います。

冬はおすすめしない。夏にダボダボになりやすい

農業用のフィルムは、温度が上がると伸び、下がると縮みます。

冬の寒い時期にピンと張ったつもりでも、夏になって気温が上がるとフィルムが伸びて、ダボダボになりやすい。

フィルムがたるむと、風でバタつきやすくなります。バタつきはフィルムの劣化を早める原因にもなります。張る時にシワを残さないことが大事なのも、同じ理由です。
→ 農業用ハウスのフィルムを自分で張り替えたい人へ

もちろん、破れてしまった場合など、冬でも張り替えが必要なケースはあります。時期を選べるなら、冬は避けた方がいい、ということです。

「そろそろ張り替え時」のサイン:印字が読めなくなったら要注意

張り替えのタイミングを見極める、わかりやすいサインがあります。フィルムに印字されている文字です。

印字されている文字が薄くなって読めなくなっているようなら、いつ破れてもおかしくない状態と考えていいです。

破れてから慌てて張り替えると、時期を選べません。印字が薄くなってきたら、早めに張り替えの計画を立てるのがおすすめです。

張り替えるまでの間、小さな破れの応急処置には補修テープが便利です。自分は「ダイヤスター 補修テープ MKV(80mm×10m)」を使っています。

張り替えの周期は、フィルムの厚さでも変わる

張り替えの周期は、フィルムの厚さによっても変わります。農POの場合の目安はこちらです。

  • 0.10mm:1〜2年
  • 0.13mm:2〜3年
  • 0.15mm:5〜6年

ただし、日当たりや風当たりなどの環境で大きく変わります。厚さの選び方は、こちらで詳しく書いています。
→ 農業用ハウスのフィルムの選び方

作業する日は「風」と「天気」で選ぶ

時期と同じくらい大事なのが、作業する日の天気です。夏は風がない日が多いとはいえ、作業当日の天気予報は必ず確認してください。夏場は、ゲリラ豪雨などの急な天気の変化にも注意が必要です。

天気を甘く見て痛い目にあった話はこちらです。
→ ハウスのフィルムを剥がした夜にゲリラ豪雨が来た話

張り替えは、ハウス全体を点検するチャンス

フィルムを剥がした時にしか見えない劣化があります。外から見ると問題なさそうでも、骨組みやビニペットが腐食していることも少なくありません。張り替えの時は、ハウス全体の状態を確認しておくのがおすすめです。

張り替えの時期やフィルム選びで迷ったら、気軽にご相談ください。

→ お問い合わせはこちら

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