ビニールハウスの張り替え、いつやるのがいいか迷っていませんか?
農業用ハウスのメンテナンスを本業にしている立場から、張り替えにおすすめの時期と避けたい時期、そして「そろそろ張り替え時」のサインを書きます。
結論:一番のおすすめは夏。冬はおすすめしない
先に結論です。張り替えに一番おすすめの時期は夏です。一方で、冬の張り替えはあまりおすすめしません。
どちらも理由は、フィルムが温度で伸び縮みすることに関係しています。
一番のおすすめは夏。風がなく、フィルムが伸びた状態で張れる
夏をおすすめする理由は2つあります。
張り替えの依頼が夏〜秋に集中する理由
実際の現場でも、張り替えの依頼は夏から秋にかけて集中します。
理由は、夏の暑さで、ハウス内での作物の栽培をお休みする農家さんが多いからです。作物がない時期は、ハウスのフィルムを張り替えやすい。つまり、農家さんにとって夏から秋はメンテナンスの時期になります。
ただし、栽培する作物や地域によって、この時期には差があると思います。
冬はおすすめしない。夏にダボダボになりやすい
農業用のフィルムは、温度が上がると伸び、下がると縮みます。
フィルムがたるむと、風でバタつきやすくなります。バタつきはフィルムの劣化を早める原因にもなります。張る時にシワを残さないことが大事なのも、同じ理由です。
→ 農業用ハウスのフィルムを自分で張り替えたい人へ
もちろん、破れてしまった場合など、冬でも張り替えが必要なケースはあります。時期を選べるなら、冬は避けた方がいい、ということです。
「そろそろ張り替え時」のサイン:印字が読めなくなったら要注意
張り替えのタイミングを見極める、わかりやすいサインがあります。フィルムに印字されている文字です。
破れてから慌てて張り替えると、時期を選べません。印字が薄くなってきたら、早めに張り替えの計画を立てるのがおすすめです。
張り替えるまでの間、小さな破れの応急処置には補修テープが便利です。自分は「ダイヤスター 補修テープ MKV(80mm×10m)」を使っています。
張り替えの周期は、フィルムの厚さでも変わる
張り替えの周期は、フィルムの厚さによっても変わります。農POの場合の目安はこちらです。
- 0.10mm:1〜2年
- 0.13mm:2〜3年
- 0.15mm:5〜6年
ただし、日当たりや風当たりなどの環境で大きく変わります。厚さの選び方は、こちらで詳しく書いています。
→ 農業用ハウスのフィルムの選び方
作業する日は「風」と「天気」で選ぶ
時期と同じくらい大事なのが、作業する日の天気です。夏は風がない日が多いとはいえ、作業当日の天気予報は必ず確認してください。夏場は、ゲリラ豪雨などの急な天気の変化にも注意が必要です。
天気を甘く見て痛い目にあった話はこちらです。
→ ハウスのフィルムを剥がした夜にゲリラ豪雨が来た話
張り替えは、ハウス全体を点検するチャンス
フィルムを剥がした時にしか見えない劣化があります。外から見ると問題なさそうでも、骨組みやビニペットが腐食していることも少なくありません。張り替えの時は、ハウス全体の状態を確認しておくのがおすすめです。
張り替えの時期やフィルム選びで迷ったら、気軽にご相談ください。



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