「経営者は経費でいろいろ落とせていいよね」とよく言われる。
でも実際は全然違った。法人税は納めた方がいいと決めた理由を正直に書きます。
法人税を納めない限り資金繰りは良くならない
経営をやってきて学んだことの一つが、法人税を納めない限り資金繰りは一向に良くならないということです。
無理に税金対策をして法人税を減らそうとする。そうすると、確かに税金は減る。でも、その分のお金は経費という形で出ていく、または資産という形で固定される。結局、手元のキャッシュが増えることはない。
無理に税金対策する → 法人税は減る → でも経費・資産にお金が消える
→ 手元のキャッシュは増えない
税金を払う → 利益が残る → 手元のキャッシュが増える
「税金対策で資産が増えるならいいじゃないか」という考え方もある。でも今の自分には、資産より手元のキャッシュを厚くすることの方が優先順位が高い。まだそういうステージだと思ってる。
必要な経費・増やせる投資はOK。無駄な税金対策はしない
これは「経費を一切使わない」という話じゃない。必要な経費であれば問題ない。増やせる資金投下であれば問題ない。仕事に必要な道具、学びへの投資、利益を生む設備。これらは積極的に使うべきものです。
線引きは「税金を減らすこと自体が目的になっているかどうか」です。
OKな経費:
・仕事の質を上げる道具
・利益を生む設備投資
・学びへの投資
NGな税金対策:
・税金を減らすためだけの不要な購入
・利益を生まない資産への投資
・見栄のための出費
前回書いたボコボコの軽トラと30年落ちのジムニーの話も、この考え方に基づいてる。社用車を豪華にすることは「税金対策」としては成立するかもしれないけど、利益を生まないし、キャッシュを増やさない。だからやらない。
法人税を払ってでもキャッシュを増やすと決めている
今、自分が決めていることはシンプルです。法人税を払ってでもキャッシュを増やす。これだけです。
利益が出れば、その分税金は発生する。でも税金を払った後にも、利益は残る。その残った利益が、会社の体力になっていく。
3年間でキャッシュを積み上げてきたから、ナフサショックみたいな逆境にも対応できる。これは税金を払いながら積み上げてきたキャッシュです。無理な税金対策で資産だけ増やしていたら、こういう時に動けるキャッシュがなかったと思う。
キャッシュが増えると不安が減る
正直、「税金を払うこと自体の良さ」を実感したことはまだない。でも、キャッシュが増えていくことで、資金繰りからの不安が明らかに減った。これは実感としてある。
キャッシュが少ない → 資金繰りへの不安が常にある → 脳のパフォーマンスが落ちる
キャッシュが増える → 不安が減る → 脳のパフォーマンスが上がる
不安が減ることは、メンタルにも経営判断にも良い影響がある。
現預金20万円の頃は、常にお金の心配が頭の中にあった。その状態だと、冷静な判断ができない。今はキャッシュが増えたことで、その心配が減った分、経営判断にエネルギーを使えるようになってる。
経営者になると経費使いたい放題は幻想
このテーマで一番伝えたいことは、経営者になると経費使いたい放題というのは幻想だということです。
会社員の頃、「経営者って経費でいろいろ落とせていいよね」という見方をしてた気がする。でも実際には、経費を使えば使うほど、会社のキャッシュは減っていく。無駄な経費を使うことは、自分の会社の体力を削る行為です。
健全な経費は使う。でも法人税を恐れて無理に税金対策をすることはしない。これが、資金繰りからの不安をなくす一番の近道だと今は思ってる。
税金を払うことを恐れるより、利益を出し続けないと存続できない状態を恐れた方がいい。これが3年間の経営でたどり着いた感覚です。



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