あなたはサイフォンの原理を知っていますか?
知識としては知ってた。でも実際の農業設備で意識できてなかった。その結果、翌朝ハウスが水没していた。笑えるようで笑えない失敗話を書きます。
翌朝ハウスに行ったら水没していた
副業農業で葉物野菜を育てています。先日、長雨が続いた後にハウスに行ったら、一部が水没していた。
「え、そんな雨降ったっけ?!」と最初は思った。でも調べてみたら、雨のせいじゃなかった。原因は自分の設備の知識不足でした。
結論から言うと、サイフォンの原理が働いて一晩中灌水チューブから水が出続けていた。それが積み重なって水没した、というオチです(笑)。
なぜサイフォンが完成してしまったのか
うちの圃場の灌水システムはこうなっています。
① 雨水を貯水槽に溜める
② ポンプで汲み上げる
③ 灌水チューブで作物に水を届ける
最近、水ムラが減ると聞いて灌水チューブの位置をめちゃくちゃ低めに変えた。これが改善のつもりだった。
そしてこの長雨で、貯水槽がずっと満水状態に。さらに灌水チューブに繋がってるコックを開きにしたままだった。
貯水槽が満水(高い位置)
↓
灌水チューブが低い位置に変更されている
↓
コックが開きのまま
↓
サイフォン完成!一日中チョロチョロ出続ける
↓
翌日、水没(笑)
サイフォンの原理とは、U字管などを使って液体を高い位置から低い位置へ重力で流す現象のこと。教科書で習ったあれです。貯水槽の方が高い位置にあって、灌水チューブが低い位置にある。コックが開いていれば、ポンプなしで勝手に水が流れ続ける。完璧なサイフォンが完成していた(笑)。
知識があっても実践で意識できないことがある
サイフォンの原理は知識として知っていた。でも自分の設備に当てはめて考えられていなかった。
灌水チューブを低い位置に変えた時、「あ、これサイフォンになるかも」と気づけなかった。知識と実践の間には、こんなギャップがある。
知識として知っている → 「サイフォンの原理ね、知ってる知ってる」
実践で気づける → 「この設備の配置、サイフォンになるな」
この差が、今回の水没を生んだ。
農業をやり始めてから、こういう「知ってるけど実践で気づけない」という失敗を何度か経験してきた。でも、失敗するたびに一つ賢くなる。今回の失敗でサイフォンの原理を実践レベルで理解できた。もう同じ失敗はしない。
対策はシンプルだった
今回の失敗の対策はシンプルです。
① 灌水後はコックを必ず閉める
② 長雨の時は貯水槽の水位を意識する
③ 設備の配置変更の時はサイフォンにならないか確認する
当たり前のことばかりだけど、失敗してから気づくことはたくさんある。農業は毎日が実験と失敗と学びの繰り返しです。
農業の失敗は経営の失敗と似てる
この失敗を振り返ると、経営の失敗と似てると感じた。
知識はある。でも実際の場面で応用できない。失敗してから「あ、そういうことか」となる。そしてその失敗が一番の学びになる。農業も経営も、本当に同じです。
失敗を恐れてチャレンジしなければ、学べない。失敗しても笑い飛ばせるうちはまだいい。サイフォンの原理、侮るなかれ(笑)。



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