先に結論から言います。赤字会社は黒字化できます。ただし、簡単ではありません。めちゃくちゃ地道です。
「これをやれば一気に黒字!」そんな魔法はありませんでした。3年かけて一つずつ問題を潰していった結果を全部書きます。
スタート地点がかなりひどかった
引き継いだ当時の会社の状態はこうでした。
・赤字が常態化・債務超過
・部品や工具がどこにあるかわからない
・建屋がボロボロ。シャッターが壊れ、窓が割れ、ハトが住み着いていた
・工場の中はハトの糞まみれ、ゴミだらけ
・現金がない。支払いができない。未払い金が山積み
・借金がたっぷりある
・過去の取引先とのトラブルが山積み
今振り返っても「よくこの状態から始めたな」と思います。そんな状態からどうやって黒字化していったのか。順番に書きます。
やったこと8ステップ
STEP 01
まず、数字を見られるようになる
当時は決算書を見ても何が書いてあるかわかりませんでした。売上・利益・借入金・自己資本・債務超過。それぞれが何を意味しているかもわからない状態では会社を立て直せません。VoicyやYouTubeを使って財務を一から勉強しました。
STEP 02
決算書を見て、会社の現状を把握する
知識をつけてから実際の決算書を見て「この会社は今どういう状態なのか」を理解していきました。穴の空いたバケツに水を入れ続けていないか確認することが最初の一歩です。
STEP 03
まず固定費を削った
売上を増やす前に出ていくお金を減らす。拠点を2箇所から1箇所に統合し、必要性の低いリース契約を解約。固定費を削ると一度効果が出たらその後もずっと効き続けます。赤字会社を立て直す最初の一歩として重要でした。
STEP 04
変動費を見直した
「とりあえず仕入れる」という状態をなくしました。まず在庫を確認して一箇所にまとめる。何がどれだけあるかわからない状態をなくす。必要以上に仕入れない。これだけでお金の流れはかなり変わります。
STEP 05
整理整頓をした
ハトの糞まみれの工場を「人が来ても恥ずかしくない」状態まで急いで持っていきました。部品や工具の場所を決める、いらないものを捨てる、作業場を整理する。仕事の効率も上がるし「この会社を立て直すぞ」という気持ちにもなりました。
STEP 06
過去のトラブルを一つずつ解消した
元請けさんとの問題、お客さんとの問題、過去の対応で悪くなっていた関係。「もう仕方ない」で終わらせず、できることから一つずつ対応していきました。会社は数字だけで動いているわけではありません。
STEP 07
ようやく「売上を増やす」ことを考えた
ここまで来て、ようやく売上アップに取り組みました。いきなり営業ではありません。まず社内の無駄を減らし、お金の流れを把握し、会社を整理した上で「どうやって利益を増やすか」を考えました。利益率アップ・単価交渉・値上げ・迅速な対応・見積もりを早く出すことに取り組みました。
STEP 08
資金繰りを常に確認する
利益が出ていても会社のお金がなくなれば終わりです。いつ・いくら入ってくるのか。いつ・いくら出ていくのか。資金繰り表を作り、借入返済・仕入れ支払いを常に確認し続けています。今でも「会社に現金がいくらあるのか」を最重要視しています。
これを3年間、ひたすら続けた
これを3年間ずっとやりました。しかもこれだけをやっていたわけではありません。現場仕事・定例業務・お客さんからの問い合わせ・材料の発注・見積もり・請求。日々の仕事をやりながら、その裏側で少しずつ会社を変えていきました。
一気に会社が変わったわけではありません。
昨日より今日。今日より明日。
そんな感じで少しずつ良くしていきました。
一番大事だったこと
3年間やってきて一番大事だったと思うのは、財務について理解したうえでコツコツ積み上げること。これだけです。
「これをやれば売上○倍!」「○ヶ月で黒字化!」
→ そんな一発逆転はありませんでした。
固定費を削る・在庫を確認する・整理整頓する・トラブルを解消する
利益率を考える・値段を見直す・営業する・資金繰りを確認する
→ めちゃくちゃ地味。でも続けると会社が変わっていく。
赤字会社だから絶対に黒字化できないとは思っていません。でも簡単ではない。一発逆転もない。だからこそ「どうすれば一気に黒字化できるか?」ではなく「どうすれば毎月少しずつ良くできるか?」を考え続けることが大事です。財務を理解して、地道に積み上げ続けること。結局これが一番大事だと思っています。



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