債務超過を解消したい。でも、何から手をつければいいかわからない。そんな経営者・後継者に向けて書きます。
自分が引き継いだ会社は、自己資本比率マイナス33%の債務超過でした。それが今、ようやくプラス5%ほどになりました。何が効いたのか、正直に書きます。
結論:特効薬はない。利益を残し続けて、純資産を積み上げた
先に結論です。自分の場合、債務超過を解消した方法に特別なものはありません。毎年利益を残して、それを純資産として積み上げていった。それだけです。
その中でも、特に効いたと思うのはこの3つです。
① 拠点を1か所にまとめた
② 単価交渉をした
③ 整理整頓(間接的に効いた)
そもそも債務超過の解消とは(一般論)
ここは自分の体験ではなく、一般的な話です。債務超過とは、会社の負債が資産を上回り、純資産がマイナスになっている状態のことです。
解消する方法は、大きく分けると次のようなものがあります。
- 利益を出して、純資産を積み上げる
- 増資などで、資本を入れる
- 借入金の免除などで、負債を減らす
自分の会社は、一つ目の「利益を積み上げる」で解消を進めてきました。どの方法が合うかは会社の状況によって違うので、税理士などの専門家にも相談してください。
マイナス33%からプラス5%まで
プラス5%は、まだまだ高い数字ではありません。それでも、借金の方が多い状態からは抜け出せました。
効いたこと①:拠点を1か所にまとめた
一番効いたのは、2つあった拠点を1か所にまとめたことです。
拠点が2つあれば、維持にかかる費用もその分かかります。売上が増えても減っても、毎月必ず出ていくお金です。これを1か所にまとめたことで、利益が残りやすい体質に変わりました。
具体的にどうやったかは、こちらに書いています。
→ 現預金20万の会社でまずやった固定費圧縮。2拠点を1拠点にしたら一気に変わった話
売上を増やす前に、まず出ていくお金を減らす。固定費を下げておくことは、売上が落ちた時の耐久力にもなります。
効いたこと②:単価交渉
二つ目は単価交渉です。安すぎる単価のまま仕事を続けても、忙しくなるだけで利益は残りません。
単価を上げると、増えた分がほぼそのまま利益になります。営業利益率の記事で書いた「5%の値上げで営業利益が50%増える」という話は、まさにこれです。
交渉のやり方は、こちらにまとめています。
効いたこと③:整理整頓(間接的に)
三つ目は、少し意外かもしれませんが整理整頓です。直接お金を生むわけではないので、「間接的に」効いたと思っています。
引き継いだ当初は、必要な部品や工具がすぐに見つからない状態でした。探すのに時間がかかる。見つからないから、また買ってしまう。在庫も把握できない。
整理整頓をすると、探す時間と無駄な購入が減って、在庫も把握しやすくなります。一つひとつは小さな改善ですが、積み重なると利益に効いてきます。
解消しても、自己資本比率だけ見ていては危ない
債務超過を解消できても、それで安心できるわけではありません。自己資本比率がプラスでも、手元の現金がなければ会社は回らないからです。詳しくは自己資本比率の記事とキャッシュフローの記事に書いています。
債務超過で悩んでいる人へ
債務超過の会社には、改善できるところが山ほどあります。逆に言えば、伸びしろも山ほどあるということです。
一発逆転はありません。固定費を見直す、単価を見直す、身の回りを整える。地味なことを積み上げた結果、マイナス33%がプラス5%になりました。



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