あなたは自分の会社の出口を考えたことがありますか?
出口を意識しているかどうかで、日々の経営判断が全然変わる。ゴールが決まれば、進む方向が見えてくる話を書きます。
会社の出口は3種類しかない
経営をやっていて、ある時気づいた。会社の出口って、結局3種類しかないということです。
①
倒産・廃業
事業を終了する。倒産は返済不能になった状態。廃業は自らの意思で事業を畳むこと。
②
M&A(売却)
会社を他の企業や個人に売却する。近年、中小企業のM&Aが増えている。
③
上場(IPO)
株式を公開して市場に上場する。資金調達と知名度向上が目的。中小企業には現実的に難易度が高い。
この3つ以外に出口はない。シンプルにそう思っています。
上場とは何か。零細企業には現実的に難しい理由
上場(IPO)について補足しておきます。上場とは、自社の株式を証券取引所に公開して、誰でも株を買える状態にすることです。
上場のメリット:
・大規模な資金調達ができる
・知名度・信頼性が一気に上がる
・創業者が株式を売却して大きなリターンを得られる
上場に必要な条件(東証グロース市場の例):
・株主数が150人以上
・流通株式時価総額が5億円以上
・最近1年間の利益が1億円以上、もしくは売上高が10億円以上
・監査法人による監査が必要
零細企業にとっては現実的にハードルが高い。準備だけで数年かかることもある。うちの会社には今のところ現実的な選択肢ではないと正直に思っている。
倒産は目標にすべきではない。残るは廃業か売却
倒産は目標にすべきではない。当然です。そうなると残る選択肢は廃業か売却の2択になる。
廃業について考えると、綺麗な状態でないと選べないということがわかる。
廃業を選ぶために必要な状態:
・借金を完済している
・借りている土地・建物を返せる状態にある
・社員さんへの退職金など義務を果たせる
つまり廃業も、会社が健全な状態でないと選べない。
そう考えると、個人的には売却(M&A)を出口の目標にしていきたいと思っている。
売却を目標にするなら、属人性を下げることが必須
会社を売却するためには、属人性を下げることが絶対に必要です。なぜかというと、社長がいないと回らない会社は買い手がつかないから。
属人性が高い会社:社長がいないと回らない → 買い手がつかない
属人性が低い会社:誰でも品質がぶれずに動ける → 買い手がつく
売却可能な会社を作ることが、出口に向けた最大のテーマ。
具体的に何が必要かというとこうなる。
作業面:
・マニュアルが整備されていて誰がやっても品質がぶれない
・スムーズに会社が回る仕組みがある
判断面:
・判断基準が明確になっている
・撤退ラインが決まっている
・何かを基準に判断できる状態がある
バックオフィス面:
・社長不在でも会社が動いていく状態
・DX化で情報がどこからでも確認できる
今進めていること。DX化と在庫管理の基準作り
出口から逆算して、今具体的に進めていることがある。DX化です。
例えば在庫の状況をスマホから確認できる状態を作っていきたい。部品ごとに最低数量を決めて、下回ったら発注するという基準も整備していく。
在庫が見える化される → 社長がいなくても管理できる
判断基準が明確になる → 誰でも同じ判断ができる
→ 属人性が下がる → 売却可能な状態に近づく
小さいことの積み上げが、出口への道になっていく。
まず出口を考えてみてほしい
読者のみなさんに一番伝えたいことはこれです。あなたは自分の会社の出口を考えたことがありますか?
意識しているかどうかで、日々の経営判断が雲泥の差になる。なぜならゴールが決まらなければ、進む方向がわからないから。
まず出口ってなんだろうと考えてみてほしい。そこから自分が設定する出口へ向かって、目標を細かくして進んでいく。それだけで経営が全然違って見えてくるはずです。



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