前回、農業副業を始めた理由を書きました。
今回はその続き。借りたハウスがどんな状態で、どうやって直したか。9ヶ月間の奮闘記を書きます。
借りたハウスの状態がかなりのダメージだった
地主さんから借りたハウス、実態はかなりひどい状態でした。
・ビニールが基本的にビリビリに破けている
・ハウス内は草が生い茂っている
・マルチやその他の資材が残ったまま放置されている
・灌水設備がまともに機能していない
面積は1反ほど。農業ハウスとしての機能はほぼゼロの状態でした。でも、本業でハウスのメンテナンスをやっているので、自分で直せる技術はある。材料費だけで済む。ここが他の人との圧倒的な違いでした。
休日を使って約9ヶ月かけて直した
修繕作業は休日を使って進めました。本業がある平日は本業に集中して、休みの日にハウスへ。そのペースで進めたので、完成までに9ヶ月かかりました(笑)。
ハウスの修理自体は、本業でやっていることなので大変ではあっても苦労というほどではありませんでした。一番苦労したのは別のところでした。
① 雑草の処理 → 生い茂った草を全部除去する作業が想像以上に大変で、初期に除去した箇所はまた草が生い茂っていたりでイタチごっこ。
② マルチの除去 → 残ったまま放置されていた資材を全部取り除く
③ 灌水設備の整備 → 水をちゃんと引けるようにする配管作業が一番苦労した
特に灌水の配管は、毎日頭の中で考え続けました。どうやって水を引くか、どのルートで配管するか、どんな部材を使うか。圧力は適正か?などなど。次の休みはここまで進めようと段取りして、現場に行ったらうまくいかない。また考えて、工夫して、試してみる。その繰り返しでした。
うまくいかないから工夫しまくりで楽しかった
不思議なことに、この作業が楽しかったんです。
だいたいうまくいかない。でも、うまくいかないから工夫する。工夫して、試して、少しずつ前に進む。その感覚が、経営再建の時と似ていました。
毎日配管のことを考えて、次の休みの計画を立てて、現場で試して修正する。この「考えて→試して→修正する」というサイクルが、純粋に楽しかった。仕事の延長線上にあるようで、でも全く違う種類の楽しさがありました。
プレッシャーのない環境で、失敗を繰り返しながら工夫できる。これが副業の良さだと感じました。
農家さんへの尊敬が深まった
ハウスを直しながら、農家さんへの尊敬が深まりました。
自分でハウスを直して、灌水設備を整えて、作物を育てる。この一連の作業をやってみて、農家さんが日常的にやっていることの大変さを身をもって感じました。
そして気づいたことがあります。農家さんは全員、何でもできる人たちだということです。
ハウスが壊れたら自分で直す
灌水がうまくいかなければ自分で工夫する
天気や気候に合わせて毎日判断する
作物を上手に育てる知見も持っている
これを全部マニュアルなしでやっている。
マニュアルがない世界で、毎日工夫して考えて行動している。これって会社員の真逆じゃん!。すんげぇ!と本当に思いました。
会社員時代は、マニュアルや手順書がある環境が当たり前でした。でも農家さんはそんなものない。毎日が判断と工夫の連続。その姿勢は、経営者としても見習うべきものがあると感じました。
本業への還元が大きかった
ハウスを自分で直したことで、本業への理解が深まりました。お客さんである農家さんがどんな作業をしているか、どこが大変か、どんな資材があれば助かるか。実際に手を動かした経験が、本業での提案に直結しています。
農業副業は収益だけを求めてやっているわけじゃありません。農家さんの目線を持つこと、本業への理解を深めること。その積み上げが、長期的に見て一番大きな価値になると信じています。
次回は、農業副業を通じて本業の営業がどう変わったか。農家さんの目線を持つことで、何が変わったかを具体的に書きます。



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