入社当初のほろ苦い記憶。みぞれ降る中、ハクビシンの山盛りうんこを掃除するところから始まった。

承継決断編

家業継承を考えているあなた、入社初期のイメージはどんな感じですか?
自分の場合、みぞれが降る真冬にハクビシンのうんこ掃除からスタートでした。笑えるようで笑えない、最初の1週間のリアルを書きます。

入社初日。社長はすぐいなくなった

入社初日、会社に行ったら足の踏み場もない状態だった。工具も部品も散乱していて、整理整頓という概念がなかった。

とりあえず社員さんと一緒に現場へ。社長(義父)はすぐにいなくなった。社員さんに仕事の内容を教わりながら1日を終えた感じです。

「あれ、なんか思ってたのと違う」という感覚が、初日からあった。

最初の1週間、良い思い出がほぼない

正直に言うと、最初の1週間、良い思い出がほぼない(笑)。

一番インパクトがあったのが、真冬でみぞれが降っている中、小さいハウスの移設作業をやっていた時のことです。

作業をしようとしたら、ハウス内にうんこが山盛りになっていた。

どう言うこと?!と叫んでいると、社員さんに『ハクビシンは同じところにうんこをするからねー。こりゃハクビシンのうんこだね。』と教えてもらった。

勉強になります!!と、即座に言えない自分がいた。

それをどかさないと作業できない。みぞれに打たれ、クソ寒い中、ハクビシンのうんこ掃除。

「これが自分の新しい仕事か…」と、入社1週間で涙が出そうになった記憶がある(笑)。

インフラ企業で係長だった前職

みぞれの中でハクビシンのうんこ掃除

ギャップがすごすぎて笑うしかなかった。

会社が一枚岩じゃなかった。これが一番の衝撃

でも、肉体的なきつさより、会社の実態を知ったことの方が衝撃だった。

朝8時に会社に行っても、いるのは社員さんと自分だけ。「今日何やるの?」というスタートが毎日の日常だった。

・誰がどこで何をやっているか、誰も把握していない

・そもそも出勤しているかどうかすらわからない

・工具も部品も定位置がない

・毎日のように「あれ、どこだっけ?」と30分以上探す

・「今日何すんの?」でスタート

これを見た時、「そりゃ経営成り立つわけないよな」というのが正直な感想でした。

30分の工具探しが毎日の損失になっていた

工具探しに毎日30分以上かかるというのは、経営者目線で見ると恐ろしい損失です。

社員2人 × 30分 × 20営業日 = 毎月60時間の損失

これが工賃換算でいくらになるか。

この無駄が毎月積み上がっていた。

だから5Sを最初に徹底した理由がここにある。定位置を決めるだけで、毎月60時間が解放される。これが利益に直結する。

今振り返ると「入社当初なんてまだまだ可愛いもんだよ」

あの頃の自分に今言えることを一つ挙げるとすれば、こうです。

「入社当初なんて、まだまだ可愛いもんだよ」(笑)。

みぞれの中のハクビシンのうんこ掃除、工具探し30分、今日何すんの?スタート。確かにきつかった。でも、これは後に続くどん底の序章に過ぎなかった。現預金20万・借金5000万・給料ゼロの1年間がその後に待っていた。

あの入社最初の1週間は、3年間の中ではまだマシな方だったと今では思う。それくらい、この3年間は濃かった。

家業継承を考えているあなたへ。最初の1週間は確実にきつい。でも、それは序章に過ぎない。覚悟を決めて飛び込んでほしい。出口はちゃんとある。

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