家業継承の打診、突然来ませんでしたか?
自分も全然考えていなかったところに打診が来た。やれる限り調べたつもりだったのに、リサーチ不足だった。その失敗から学んだ、打診された時に絶対確認すべきことを書きます。
打診が来た時、まずやったこと
家業継承の打診が来た時、正直「考えたことなかったー!」という感じでびっくりしました。そこからまず自分なりに「家業継承とはなんぞや」という調査を始めました。
その上で実際にやったことはこうです。
① 何を生業にしているのか、黒字なのか赤字なのかを聞いた
② 休みの日に現場にお手伝いがてら体験しに行った(3回)
③ 作業者さんに「打診があるんだけどどう思いますか?」と聞いて回った
作業者さんの反応は「大変だぞー」という言葉と、「入ってくれたら嬉しい」という温かい反応でした。自分としてはやれる限りの下調べをしたという感覚でした。
でも、その後に「全然リサーチ不足だった!」と思うことになります。
最大の失敗。黒字と聞いていたのに実態は赤字だった
承継する前に「黒字ですか?赤字ですか?」と確認しました。答えは「黒字です」でした。
でも実態は違いました。コロナの助成金ありきでギリギリ黒字着地していただけで、本質的には赤字だったんです。
⚠️ 重要な落とし穴
「黒字か赤字か」を聞いただけでは不十分。補助金・助成金で黒字に見えているだけで、本業は赤字というパターンが存在する。経常利益と営業利益の両方を確認する必要がある。
嘘をついていたわけではない。でも財務の知識がなかった自分には、その黒字の中身を見抜く力がなかった。これが一番の失敗です。
財務の知識がない状態で「黒字ですか?」と聞く
→ 「はい、黒字です」という回答を鵜呑みにする
→ 蓋を開けたら実態は赤字だった
財務の知識を持った上で確認しないと意味がない。
打診された時に絶対確認すべき3つのこと
この失敗を踏まえて、打診された時に絶対確認すべきことをまとめます。
1
財務の知識を入れた上で経営状況を確認する
「黒字か赤字か」だけを聞くのは不十分。営業利益・経常利益・キャッシュフローを確認する。補助金頼みの黒字になっていないかを見抜く目が必要。まず財務を学んでから確認に臨む。
2
役員貸付金の有無を確認する
役員貸付金があると融資が受けられないという超絶マイナス要素になる。承継後に資金繰りで詰まる可能性が高くなる。必ず確認してほしい。詳細は次回の記事で深掘りします。
3
現場を体験して社員さんの温度感を確認する
実際に現場に入って体験し、社員さんに承継についての率直な意見を聞く。明らかに反応が悪ければ承継しないという選択肢もある。温度感を知ることに大きな意味がある。
現場体験と社員さんへのヒアリングは正解だった
自分がやった中で正解だったのは、現場を体験して社員さんとコミュニケーションを取ったことです。
承継に関する温度感がわかるからです。「大変だぞー、でも入ってくれたら嬉しい」という反応から、受け入れてもらえる環境があることがわかった。これは承継を決断する上で大きな要素でした。
明らかに反応が悪ければ、それは承継しないという選択肢を考える材料になる。温度感を知るだけでも、現場体験には十分な価値があります。
蓋を開けてみてから後悔しないために
家業継承の打診は突然来ます。そして感情的になりがちです。でも感情だけで決断すると、蓋を開けてみたら無理ゲーとなる可能性があります。
打診された時のチェックリスト:
□ 財務の基礎知識を学んでいるか
□ 営業利益・経常利益・キャッシュフローを確認したか
□ 補助金頼みの黒字になっていないか確認したか
□ 役員貸付金の有無を確認したか
□ 現場を体験したか
□ 社員さんの温度感を確認したか
次回は役員貸付金とは何か、なぜ融資に影響するのかを深掘りします。承継を考えている方は必読です。



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