7年前に3400万フルローンで家を建てた。インフレを侮るなかれ、借金は悪ではない。

経営者マインド編

7年前にフルローンでマイホームを建てた。
あの時頭金として貯金を選び、今同じ家を建てていたら、今頃5000万円払う家になっていた。この実体験から、借金への考え方が変わった話を書きます。

27歳ノリで家を建てた

マイホームを建てたのは27歳前後のこと。結婚して、子供が産まれて、「もう家建てちゃおう!」というノリで建てた。深く考えてたわけじゃない(笑)。

ただ、一つ明確な理由があった。当時勤めていた会社に住宅ローン手当があって、月1.5万円まで支給される制度があった。50歳まで続く手当です。早く建てるほど長く受け取れる。それが一応の理由でした。

金額は3400万円。フルローン、固定金利でいきました。

固定金利を選んだら「アホすぎる」と言われた

固定金利を選んだ理由はシンプルで、変動金利の動きにリソースを割きたくなかったから。金利が上がるか下がるかを気にし続けるのが嫌だった。固定なら毎月の返済額が確定するから、そっちの方が気持ち的にラクだった。

でも当時、固定金利を選ぶ人はかなり少数派でした。周りからは「固定を選ぶ奴はアホすぎる」くらいの雰囲気で言われた記憶がある(笑)。低金利時代に固定を選ぶのは損だという空気があった。

でも今振り返ると、金利上昇局面に入ってきている今、固定を選んでいてよかったと思ってる。あの時の判断は結果的に悪くなかった。

1000万貯めてから建てようとしていた友人の話

あの頃、一緒に家の話をしていた友人がいた。その友人は「1000万円貯蓄してから家を建てる」という方針だった。すんごいしっかりしてるなと思ってた。

そして最近、その友人がついに貯蓄1000万円を達成して家を建て始めた。目標通りの行動です。でも金額を聞いてびっくりした。

なんと5000万円とのこと。

7年前に建てた自分:3400万円

7年間貯蓄して今建てた友人:5000万円

差額:1600万円

7年間の我慢と貯蓄が、インフレに完全に負けた。

友人が7年間我慢や努力をして貯めた頭金1000万円はインフレにより1000万以上の値上がりになってしまったというわけ。建材費や人件費の高騰で、同じような家でも金額が全然違う。貯蓄していた期間、インフレが進んでいたということです。

貯金は必ずしも正解じゃない場合がある

この友人の話を聞いて改めて思ったのは、貯金が必ずしも正解じゃない場合があるということ。

「お金を貯めてから買う」という考え方は安全で健全で誠実に見える。でも、インフレが進む環境では、貯めている間に物の値段が上がり続ける。結果的に、早く買った方が安く済んだということになる。

貯金してから買う戦略:

・手元に現金が残る安心感がある

・でもインフレが進むと買い物の値段が上がる

・貯めた期間分、値上がりのリスクを負う

早めにローンを組む戦略:

・手元の現金は減る

・でも今の価格で固定できる

・インフレが進めば相対的に得になる

どちらが正解かは状況によるけど、インフレ局面では「現金を持ち続けることのリスク」というものが確実に存在する。

経営においても借金は悪じゃないと再認識した

この話を経営に置き換えると、借金への考え方に直結する。

会社を継いだ時、5000万円の借金があった。それが怖かった。借金は悪だと思っていた。でも3年間経営してきて、借金の捉え方が変わってきた。

設備投資、仕入れ、人材確保。必要な時に必要なお金を借りて、それ以上のリターンを得られるなら、借金は悪じゃない。むしろ、必要な場面で借金を使えないことの方が、機会損失につながる。

マイホームの話も同じです。借金してでも早く買った方が、結果的に安く済んだ。借金=悪という固定観念を外して、借金をツールとして使える視点が大事だと、この友人の話で改めて実感しました。

次回は、経営を始めた頃は借金が完全に悪だと思っていた話。その考え方がどう変わったかを書きます。


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