経営再建3年間の話をずっと書いてきたけど、今回は現在進行形の話。
ナフサショックがうちにどんな影響を与えているか、対策として何をしたか。全部正直に書きます。
ナフサショックって何?
まずナフサショックについて簡単に説明する。ナフサというのは石油化学製品の原料のこと。中東情勢の影響でナフサの価格が上がると、農業用ハウスのビニールや資材の価格がドカンと上がる。
うちは農業用ハウスのメンテナンスと資材販売をやってる会社。ナフサの価格上昇は直撃です。来ないに越したことはなかったけど、来てしまった。
影響① 資材が30〜50%値上がりした
一番直接的な影響は資材の値上がりです。30〜50%も上がった。しかもこれからも段階的に上がるって連絡が来てる。
農家さんからしたら死活問題です。ハウスの修繕に使う資材が30〜50%上がったら、修繕コストがそのまま上がる。農業の収益が上がってるわけじゃないのに、コストだけが上がっていく。これは本当につらい状況です。
うちとしても、仕入れコストが上がる。でもその分をそのままお客さんに転嫁するのは簡単じゃない。農家さんの懐事情もわかってるから、簡単に値上げとは言えない。このジレンマが正直しんどい。
影響② 物が入ってこない
値上がりだけならまだしも、物が本当に入ってこない。これが一番しんどい。
・資材の入荷が遅れる・来ない
・営業しても「いつ工事に入れるかわからない」という状態になる
・見積もりも「いつ値段が上がるかわからない」から出しにくい
営業して仕事を取っても、資材が来ないから工事に入れない。見積もりを出しても、その後に値段が上がったら赤字になりかねない。つまり、積極的に動けない状況になってる。これが売上への影響に直結してる。
対策として早めに動いた
じゃあ何もできないかというと、そうじゃない。中東問題が大きくなり始めた段階で、早めに動いた。
① 夏頃に工事の可能性があるお客さんに早めに営業
→ 仕事を早めに確保した
② 必要な材料を早めに仕入れた
→ 値上がり前に確保。夏までの仕事分は材料が揃ってる状態に
③ 汎用性の高い資材はキャッシュとのバランスを見ながら在庫を持った
→ 本当は在庫を増やしたくなかったけど、やむを得ない判断
本来、在庫を増やすのはキャッシュリスクが上がるから避けたい。でも値上がりが確定してる状況では、早めに仕入れた方が結果的にコストを抑えられる。状況に合わせて判断を変える。これも経営者の仕事だと思ってる。
正直、不安はある。でも即死する不安はない
不安かと聞かれたら、正直不安はある。値上がりが続いて、物が入らない状況が長引いたら、売上への影響は避けられない。
でも、即死する不安はない。3年間でキャッシュを積み上げてきた。固定費の半年分くらいのキャッシュは確保できてる。銀行さんに相談できる決算書にもなってきた。
3年前:現預金20万 → 即死寸前
今:固定費半年分のキャッシュあり → 即死はしない
この差が3年間積み上げてきた体力。
じわじわ削られるうちに手を打てるかが鍵です。即死はしない。でも何もしなければじわじわ削られていく。その前に次の手を打ち続ける。これが今の経営の課題です。
逆境が来た時こそ、積み上げてきたものが問われる
ナフサショックみたいな外部要因は、自分でコントロールできない。来るものは来る。
でも、逆境が来た時に耐えられるかどうかは、それまでの積み上げで決まる。キャッシュを積み上げてきたから耐えられる。利益体質を作ってきたから対応できる。銀行さんと関係を作ってきたから相談できる。
3年間やってきてよかったと思える瞬間が、こういう時に来る。逆境の時こそ、今まで積み上げてきたものが問われる。そしてその積み上げがちゃんと機能してくれてる実感がある。
次回は、零細企業の資金繰り、実際どう管理しているかを書きます。毎月何を見て、どう判断しているかを具体的に話します。



コメント